* 竜の眠る国 *











「ん…」






 宙に浮いてる……


 誰かに………抱き上げられて……る?



 パチッと音がするほど激しく目を見開いた。






「な、……え?

 な、んで………え??」


 月明かりに浮かぶその顔は、見覚えあり過ぎの、


「ユリアン…??」



 私の間抜けな問いを聞いて、頭上にあったその顔が私に向いた。



「あれ…?私、なんでユリアンと……

 ―――なんで?」



 私の思考がぐるぐるしている間、ユリアンはその足を止めることはなく。

 質問に答えることなく顔を前に向けてしまった。