「ん…」 宙に浮いてる…… 誰かに………抱き上げられて……る? パチッと音がするほど激しく目を見開いた。 「な、……え? な、んで………え??」 月明かりに浮かぶその顔は、見覚えあり過ぎの、 「ユリアン…??」 私の間抜けな問いを聞いて、頭上にあったその顔が私に向いた。 「あれ…?私、なんでユリアンと…… ―――なんで?」 私の思考がぐるぐるしている間、ユリアンはその足を止めることはなく。 質問に答えることなく顔を前に向けてしまった。 .