不器用な恋

叔母様は、お母さんのお姉さんなのだけど、産まれた頃から、数えたくらいしか会った事が無くて、会う度に怒られていて、正直…苦手。


樹里は、お父様のお姉さまの娘で、私以上に叔母様に会った事が無いのだけど、叔母様の扱いが上手い。私はただ、要領が悪いのだろか。


「分かったわ。また来ます。樹里を連れていくからね」


そう言って、叔母様は樹里を連れていった。


樹里がいなくて、寂しい。


…というより、叔母様は何故、樹里を連れていったんだろう?
私は頭をかかえていた。


「……」


無言で、でも何か訴えるような感じがして、振り返った。


そこには、お兄様の姿があった。


お兄様は、おでこが異様に広くて、顔は青白い。
顔はとても長くて、馬みたい。
象のように長い鼻が、少し垂れて赤っぽい。
体つきは…胴長。


よく似ていると言われる。