「顔を見せてなかったから、いい感じになってたのね。なんか納得」


実佑に報告したら、そう言ってつまらなそうな顔をした。


「もう、きっと連絡は来ないわよ。諦めたら?」


「でも…」


「光くんって、女遊び激しいって噂あるし。紹介して何なんだけど、やめといた方がいいよ」


実佑は、気遣って言ってくれているのだろうか。


…でも。


「光さんの事、悪く言わないで!」


私は、そう叫んでしまった。


実佑は呆れた顔をして、ため息をついた。


「…勝手にしたら?」


そう言って、去っていってしまった。


何日経っても、光さんからの連絡は来ない。


でも、いつか…光さんは私のもとに来てくれるはず。
…そう、勝手に思うだけなら…いいよね?