文句を言った俺に、
「ヤなら食わなくて結構だぞ?」

太は俺からポッキーを遠ざけた。

「わかったわかった、すまんすまん」

俺は呆れながら謝った。

太は勝ち誇ったように笑うと、俺にポッキーの袋を差し出した。

俺は1本中身を取り出すと、かじった。

「そう言えばさー」

太は思い出したと言うように話を切り出した。

「何?」

俺はモゴモゴと口を動かしながら返事した。

「七緒、今日部活休みの日だよな?」

「んー、そうだけど?」

俺は答えた。