「決定な!

来週のR高校との合コン♪」

「いやいやいやいやいや!」

俺は首を横に振る。

「断る!

絶対断る!」

「そりゃ無理だってー、たった今七緒の名前出して送信しちまったんだもん」

「ふざけんなよ、テメー」

嘆くように叫んだ俺に、
「無断欠席したら葉月センセーに言うからなー」

太はクスクス笑いながらまたスマートフォンをいじり始めた。

フーゴの名前を出されてしまった以上、逃げるところがない。

あの人、見かけは結構温厚で、恋愛においてはすっげー不器用なくせに…ブチギレた時は鬼も泣いて逃げるんじゃないかと思うくらい怖い。

新学期早々からついてないのもいいところだ…。