掲示板で自分の名前を確認すると、校舎に入って新しい自分のクラスへ向かった。

新しい教室に足を踏み入れると、
「よお、七緒!」

中学の時からの友人、大政太(オオマサフトシ)が迎えてくれた。

短髪の黒髪とJ系のアイドルのように整った顔立ちが特徴的だ。

身長は俺よりも高い180センチ。

今日も、シルバーのピアスがキラキラと太の左耳で揺れている。

彼は軽音楽部でギターを演奏している。

「おー、太も一緒だったか」

俺は黒板に貼られている座席票で自分の席を確認すると、そこに向かった。

太の後ろである。