ー寄り添うオレンジー

*あたたかなオレンジ*


こたつに入って,


ぬくいわぁーっていう暖かさの中で,



みかんを頬張る.




俺,こういうのが好き.



兄貴,雅弥は逆に一人の方が気楽らしいけど.


俺はやっぱり誰かといるのが好きで,


誰かと一緒に笑っていたいと思う.



寂しがりやだとよく言われる.




認めたくねぇけど,


そうなんだろうな.




俺はこの世界でも,

この社会でも,


この大学でも,


この家族の中でさえも,



とんでもなくちっぽけな存在なんだと思う.


でかい態度だと言われることはあるけど,


俺自身の自分の評価はミジンコ並みに小さい.


だから,誰かといたいと願うんだ.




高校時代も,


できるだけ多くのやつらとつるんだ.


みんないい奴だった.


一部の女子を除いては.


女ってどうしてグループ作って,

他を排除すんのかな.



俺,そういうやつ軽蔑するわ.


でも,昔っからそんなものはあって,


今も変わらないんだから,


それが本能なのかもな.




大学なんて,行ければどこでも良かったけど,


兄貴もいるし,


地元のやつらとも会えるってことで,


実家から通える大学にした.


親孝行だろ?



んで,


ゼミも適当に決めた.


単に入れそうなところ.



そしたら,

くそ生意気なやつがいて,



モテねぇなこいつって,


正直思ったわ.