ー白い消失ー

*白いノート*

はじまりは,

白い桜の花びらが光るように舞い散る高校の入学式.



俺は,適当な高校に入学した.


頭は悪いほうではなかった.


要領もそこそこ良かった.


でも,高校はそんなに甘い世界じゃなかった.


家で寝たはずなのに,

やたら睡魔が襲う.


やたらと多い課題.


まぁ,まともにやった試しなんてなかったけど.


部活もそこそこにやって,

彼女もできた.


なんというか,


こういうもんだろって感じで.



「神尾くん,好きです.
付き合ってください.」



そんな風に,

クラスで3番くらいに可愛い子に言われたら,

断る理由もなかった.


まぁ,3ヶ月ももたなかったけど.



それから何人かと付き合ったけど,


すぐに飽きるんだよな.


可能な限り,

変な子と付き合うようにはしたけど.

それはそれで,

続かないわけで.



部活の仲間とバカやったり,


楽しいことも沢山あった.




俺は普通の高校生活を全うしていたと思う.