そしてついに二人は結婚する。 明日は結婚式。 姉ちゃんは松岡 文楓になって、陸玖は僕のお義兄さんになって。 そうして僕はこの家にひとり、取り残される。 幸せそうな姉ちゃんの姿。 言えないよ。 “本当に、陸玖でいいの?” 僕がずっとそばにいるのに。 父さんがいなくても、母さんが死んでも、それでもそばにいるよ。 ずっと姉ちゃんといるよ。 …でも、姉ちゃんは陸玖を選ぶんでしょ? 僕じゃなくて、陸玖を。 僕のほうが、姉ちゃんのことを大切にできるのに。