日が決まってからの “その日”までは あっという間で 当日であるというのに 何処に向かっているのかも 解っているはずなのに解らないような感覚だった 「よっ!」 「あぁ 久し振り」 飛行機から降り 私を見つけたあの人は そう私に声をかけ 私はそう答えた 久し振りだというのに あんなに逢いたいと願っていたのに なんとも出会いはあっけなく でも それがなんとも私たちらしく なんだかほっとしていた