私を車にのせてから 私の荷物を取ってきてくれた藤堂さんは 車にエンジンをかけた 「けっこう家まで時間がかかるから しんどかったら寝てていいよ」 といって車を発進された 寝るつもりはなかったのに 車の心地よい揺れと 熱でボーッとする頭のせいで いつの間にか私は眠ってしまっていた