俺様王子様に振り回されて

私は、ふらふらと後退した。




そして、階段の少し手前に座り込んだ。








激しい拒絶。



苦しみ。



痛み・・・・・・。









――もう、気付いた。




気付いてしまった。

















なんて馬鹿なんだろう。




今、気付くなんて。

























私は―――――森井が、好きだ・・・・・・。


























「・・・・・・っ・・・・・・」





いや、いつ気付いたとしても、馬鹿か。




だって森井には――何人もの彼女がいる。