俺様王子様に振り回されて

6つある個室の中から、6人の男達がわらわら出てきた。



うわーお。


ガラ悪っ!!!



ピアスつけまくりで、全員髪を染めている。


カラフルなTシャツと、だぼだぼのジーパンをはいている男達。

年齢は、おそらく大学生くらいだろう。





・・・・・・えーっと。つまり?




セクシーな女子が楽しくて仕方ないっていうように笑った。






「はははははっ!この女、どうにかしていいわよ!

お金ならあげるわ!」



セクシーな女子は狂ったようにそう言い、女子トイレから出て行った。


その後を、全員がクスクス笑いながら追った。






・・・・・・どこ行くんだろう・・・。


授業始まってるのに。



不思議に思いながら、女子達がいたところを見ていると。





「へぇ~。綺麗な顔してるじゃーん♪」


と、唇にピアスをした、金髪が言った。






頭悪そー。


とか思いながら、私はニッコリと笑顔を浮かべた。





こんなんなら、どうってことない。







「私が綺麗?お前、目ぇ悪いなー」




そう言い、私は軽やかに金髪の頭に回し蹴りを決めた。





「~~~~ッ!!!」


金髪は呻きながら頭を抑えてうずくまった。




「な・・・お前っ!!!」


驚いたように私を見る奴らに、私は挑戦的な笑みを向けた。





不意打ちでなければ。

教師なんかじゃなければ。


たいていの男より、私は強い。