俺様王子様に振り回されて

「へぇ~。元気なのかぁ。」


黒い笑顔を浮かべつつけながらセクシーな3年は言う。




「まさか体育倉庫から脱出するのに千春を使うなんてねぇ~」


そう言ったのは綺麗な2年の女子・・・って



「佐藤じゃん!!!」


思わず叫んだ私に、佐藤は嘲るような笑みを浮かべた。



「そうだけど?私、佐藤真理(マリ)だけど?

そんなことも分からないの?馬鹿なんじゃないの?」



うわ。

コイツまたしても馬鹿発言をするとは・・・。



けど、今はこらえるんだ私!!!



「ほら、私達クラスメートだろ?

仲良くしようぜ!」


笑って言えば。



「嫌よ。誰があんたなんかと。」


バッサリ断られた。



・・・・・悲しい・・・。





「往生際が悪いですよ先輩。

昨日の私達の警告を無視したのが悪いんです。

今日はたーっぷり制裁をしてあげますよ。」



ニコリと怖い笑顔を浮かべた1年の可愛い女の子。




いやー。


可愛い顔が台無しですぜ。





「・・・制裁って、何する気だよ?」



こうなったら、受けて立ってやるよ。


元不良女を、なめるなよ。




森井の彼女達は。


ふふふと不気味に笑った後。




「何かなぁ?私達は分からないわぁ~。

だって制裁を与えるのは、アイツらだもの。」



セクシーな女子が、代表してそう言い、トイレの個室を指差した。







すると――