俺様王子様に振り回されて

―――――え?


そう不思議に思った時は、もう遅かった。




抵抗する間は、無かった。







私は、女子トイレの中に引っ張られた。











キーンコーンカーンコーン・・・






5時間目開始の、チャイムが鳴った――。










「石原さん、元気?」




目の前には。





昨日の昼休みに私を呼び出した女子が、仁王立ちしていた。








ちなみに、さっきの言葉は、セクシーな3年の女だ。


昨日も、リーダーらしく、1番喋っていた。










・・・・・・・・・これは・・・・・・



ヤバクないか?私。







目の前には7,8人の女子が、黒い笑みを浮かべている。





「えと・・・元気っすよ・・・・・・・ハハッ・・・」



空笑いでかろうじて答えた。






――にしたって。



これからどうしようか、私・・・・・・。