俺様王子様に振り回されて

無理矢理、三木の襟首をむんずと掴んで、力ずくで羽依から離したのだった。



よくやった私!





「茜ありがと~!もう、恥ずかしすぎて、どうにかなっちゃいそうだったよぉ・・・///」



羽依は頬を真っ赤にさせて、俯いた。




かーわーいーいー







でも、羽依が恥ずかしがるのも最もで。




放課後の廊下には、部活へ行く人やら帰宅する人やらで、いっぱいだ。



で、まぁ、けっこうな人達の視線を集めてたワケ。





がしかし!!!




三木の大馬鹿野郎は、ケロリとしていて。







「いいじゃん。見せ付ければ。」




サラリと爆弾を落とした。







・・・三木がサラッと爆弾を落とすのは、日常茶飯事なのだが。





羽依はさらに真っ赤になり、唇をあわあわと動かしている。






かーわーいーいー







じゃなくて!!!







「三木!お前はいい加減空気を読むことを覚えろ!!!

雰囲気的に、そんなことしたら、

羽依が林檎と化するのは分かり切ってるだろ!?」



「え!?そうなのか!?」



「そうだよ!考えろよ!!!」