俺様王子様に振り回されて

「生意気な言い方のガキだな。」


いかつい男が言い放ち、勝手にイスにどすんと座った。



「じゃ、遠慮なくいさせてもらう。」


知的な男も、勝手にイスに座った。



「にしても、君、綺麗だねぇ~。中学生?」


色気のある男は、私に話しかけてきた。




「・・・・・・馴れ馴れしい。近づくな。」


私が冷たく答えれば、ハハハと笑った。



「やだなぁ。そんなに嫌わないでよ。」


「悪い。生理的に無理だ。」


「ひどいなぁ~。」




・・・・・・コイツ、軽くね?



とか思っていると、兄貴は手を洗いに洗面所へ行き。


司は夕食の準備を再開していた。




「夕食、食べますか?」


司は男達に聞き、男達は頷いた。



「分かりました。」


司はそういい、野菜を刻み始めた。




「あっ!俺、ピーマン嫌いなんだよ!」


いかつい男が、ピーマンを刻み始めた司に抗議の声をあげた。



「好き嫌いは駄目ですよ。」


「うわぁああ!!!やめろって!マジ無理なんだよー!!!」




司は、抗議の声をあっさり無視し、ピーマンを刻み続ける。








「その問いは、ココをこうすれば解ける。」


「あ、ホントだ。」




どうやら、兄貴は不安らしくココで勉強することにしたらしい。



知的な男は、そんな兄貴の勉強を教えていた。






「ねーねー。彼氏いるのー?」


「いない。」


「じゃ、僕と彼氏に「ならない。」



私は色気のある男と、話していた。









・・・・・・今考えると、おかしな状況だったなと思う。



お母さんの不倫相手と。

その後穏やかに(いかつい男が司を睨んでたけど)夕食を囲んだのだから。