俺様王子様に振り回されて

驚きがやめば、ちょうどいいじゃん、と思った。



三木にソイツのこと聞けばいいんじゃん。


なんか、仲いいみたいだし。




とか思っていたら。






「羽依、来てくれたんだ♪」


三木がこっちに来ていた。



あぁ、手の早いことで。


もう、羽依を抱きしめてやがる。



「ち、千秋先輩・・・やめてくださいっ///

恥ずかしいですっ・・・・・・///」


「別に俺、気にしないし。」


「気にしてくださいよぉ・・・」



真っ赤な羽依は、それでも前を向いて・・・

・・・・・・・・首を傾げた。




「あれ?森井(モリイ)先輩、どうしたんですか?

千秋先輩とまだ、話すこととか、あるんですか?」





羽依の視線を辿れば・・・・・・


・・・・・・・・救世主に行き着いた。




え?もしかして。






「羽依、コイツと知り合い?」


「へ?うん、知り合いだけど・・・。

でも、森井先輩のことなら、茜も知ってるでしょ?」






・・・・・・・・・・・・はぁ!?



「いや、今日会ったばっかで、

外見以外なんも知らねぇけど・・・」





そう言えば、羽依も三木も目を丸くした。