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放課後。
羽依と3年の階に来た。
「最初に千秋先輩のところ行っていい?」
キラキラした瞳で見られれば・・・
・・・・・・こちらが折れるしかない。
「いいぜ。」
渋々了承すれば、パァッと羽依の顔が明るくなる。
そして、満面の笑顔で。
「ありがとうっ!」
あぁ・・・・・・もう駄目。
こいつ可愛すぎる。
抱きしめたい衝動をぐっとこらえる。
我慢・・・我慢だ私!!!
必死に我慢していると。
「千秋先輩いますか~?」
三木のクラス・・・3-Aについたらしく、羽依が呼びかけているのが聞こえた。
顔を上げ、教室の中を見て――ぎょっとした。
三木が羽依に手を振っている、のはいいんだよ。
問題は、三木の隣にいる奴。
アイツ―――
私を助けてくれた・・・救世主だ。



