地味子の正体はNo.1の総長!?《修正中》

どうしてこんなことを聞くのか分からず無意識に首を傾げた。
不思議に思いつつ、竜Tの質問に正直に答える。


竜也『やっぱり断ったのか、あいつ。』


俺の回答に1つ、ため息をつき呆れたように呟いた。


湊『はい。』


竜也『池雲、俺と琉生から頼みがある。瑞希を龍王の姫にしてほしい。』


は?

一瞬思考回路が停止し、


湊『………。』


何もいえなかった。


竜也『池雲?』


竜Tに名前を呼ばれ、ハッと我に返った。


湊『あ………俺もそうしたいっすけど、2回も断られましたよ。』


竜Tは瑞希と知り合いなんだよな?
じゃあ、んで瑞希を姫にしたがるんだ?
普通、逆に関わって欲しくないと思うはずだ。
それに、竜Tは元桜蝶。
どれだけ危ない世界か俺よりも十分知っているはず。


竜也『分かってる。瑞希は絶対に姫になる気はないと思う。』


死と隣り合わせであることも。


湊『じゃあ、どうやって姫にするんすか?』


いつ死んでもおかしくない世界だと言うことも。


竜也『無理やり姫にする。』


竜Tは知っているはずだし、経験済みの、はず、なのに。


湊『は?』


―――なんで?


竜也『クラスの奴に思わせるんだ。瑞希が姫になったって。』


違和感を感じてる俺なんて無視でどんどん話が進んでいく。