「手紙が机の中に入ってたのよ。ほら。」


1番右端にいた女がブレザーのポケットから2つ折りにされた紙を出した。

その紙を広げ、私に見せる。


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みんなに報告がある。

斎藤瑞希は龍王の姫だ。

手を出すなよ。

何かしたらただじゃおかねぇからな。

           龍王

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手紙にはこう書かれていた。


あれ?おかしいな。昨日ちゃんと断ったはず。


マジであいつ等なに考えてるんだよ。

怒りがこみ上げてくる。


屋上に行くか。
もしかしたらあいつ等がいるかもしれない。


「どういう事?ちゃんと説明して!って、どこに行くのよ!まだ話は終わってないのよ?」


勿論ケバい女の言葉なんか聞かず、教室を飛び出す。