そ、そうなんだ…。


私の目の前に起こっているもの…………。


それは、気絶した昴を湊が担いでいる光景だった。


~屋上~

屋上につき少したった頃、昴は目を覚まし、本題に入った。


瑞希「で、話ってなに?」


なんて、聞かなくても大体予想付くけどね。
大体っていうか、一つしかない。

姫の話でしょ?


剛史「姫の話なんだ。」


やっぱりね…。
そうだろうと思ったよ。


瑞希「私は姫になる気はない。理由は昨日言ったとおりだ。」


真顔でみんなの目をしっかり見ながら言った。


昴「ねぇ、瑞希ってどこかの族に入ってる?」


え?な、なんで?


この昴の質問に少し戸惑ってしまった。
しかし、なんとか冷静を装い言う。


瑞希「入ってないよ?」


克「どこ?」


が、克には気付かれてしまった。


湊「どこの族だ?」


今度は湊が聞いてきた。


瑞希「入ってない。」


桜蝶の総長です!!なんて、口が裂けても言えるわけない。