昨日の気まずい空気を思い出し、断ったが、


昴「えー、一緒に行こうよ。ねぇ、お願い!だめ?」


うるうるな目で頼んでくる昴に勝てるわけもなく。


瑞希「…分かった。」


こう答えるしかないでしょ。


あんな可愛い顔するなんてずるいじゃないか。
あんな顔されたら絶対断れないよ。


どうやら私は昴に弱いみたい。


昴「やった~!」


嬉しそうにそういうと私の腕に抱きついてきた。

龍王幹部がただの地味子に抱きついているなんて端から見たら変な光景だろう。


剛史「じゃあ、行こうぜ。」


こんな状態で学校に行ったらみんなからの目線が……。


私は質素に過ごしたい。

そのためにも離れてもらわないと。


まぁ一緒に登校している時点で質素な生活なんて無理なんだろうけど。


湊とかに手伝ってもらい、昴は私から離された。


湊「…行くぞ。」


湊の言葉を合図にみんな歩き出した。


いや、1人のぞいて。