少し目を開き固まってしまった私の好きな人。


瑞希「克?」


彼の名前を呼べば、彼は我に返ったような表情になった。



克「は?ま、マジで?」


パニクってる克は呟くように言った。
その言葉に頷く。


克「だ、だって、瑞希は…。」


瑞希「え?何?」


途中で口を閉じた克に続きを言うよう促す。


克「瑞希…は、あいつと付き合ってるんじゃないのか?」



少し伏せ目がちに言った。



瑞希「へっ?あいつってだれ?」


てか、それ以前に、誰とも付き合ってないんだけど…。