そこまでいって、親父さんは恥ずかしくなったのか、私から目をそらした。


照れてる…っ!


「ありがとな、瑞希。

俺、訊夜とちゃんと向き合い、話してみることにするよ。」


瑞希「うん。」


私に背を向け、病室を出て行く親父さんの背中を見つめた。


これで2人とも仲良くなれたらいいな。


訊夜の誤解、ちゃんと解けるかな?


…大丈夫だよね、きっと。


ゆっくり目を閉じた瞬間睡魔に襲われ、私は夢の中へと旅立っていった。