薄暗い階段を上り、蓋をずらし、屋上に出る。
蓋とはマンホールのこと。
蓋をずらし、顔を出したとき、
フェンスに寄りかかる克がいた。
それもすぐ近くに。
慌てて顔を引っ込め、マンホールを元の位置に戻す。
いつも、屋上は誰も使わず、私の気を落ち着かせる場所だった。
だから、誰もいないと思ってたのに。
油断しすぎたな。
奇跡的に克には気付かれなかったようだ。
マンホールの穴から克の声が聞こえる。
克「俺はどうすればいいんだよ。
なんで嫌いになれないんだよ。
蓋とはマンホールのこと。
蓋をずらし、顔を出したとき、
フェンスに寄りかかる克がいた。
それもすぐ近くに。
慌てて顔を引っ込め、マンホールを元の位置に戻す。
いつも、屋上は誰も使わず、私の気を落ち着かせる場所だった。
だから、誰もいないと思ってたのに。
油断しすぎたな。
奇跡的に克には気付かれなかったようだ。
マンホールの穴から克の声が聞こえる。
克「俺はどうすればいいんだよ。
なんで嫌いになれないんだよ。

