母「今日から、瑞希には、転
「おはよー。あ!瑞希じゃん!」
ます!」
母さんの言葉を遮り、親父ではない誰かが私に抱きついてきた。
口に入れたばかりの卵焼きを抱きつかれた勢いで出そうになった。
慌てて口に手を当てて防ぐ。
ゴロンと口の中で一回転した卵焼きをあまり噛まずに無理やり飲み込む。
今抱きついてきたのは、
瑞希「抱きついてくんな。しかも、蒼Sou兄のせいで聞こえなかったじゃん。」
私の兄の蒼。
蒼兄はバカでうるさくて、おまけにKY。でも、容姿端麗、運動神経抜群。
蒼兄は私の黒い笑みに怯えたように震えだす。
「おはよー。」
その様子を笑いを堪えながら見ていた玲Rei兄が爽やかに挨拶した。
瑞希「おはよー、玲兄。」
私は笑顔で返す。