訊夜「けど、」


ポツリと言って黙ってしまった訊夜。


瑞希「ねぇ、言ったよね?」


なるべく優しく、小さい子に叱るような言い方で言う。


瑞希「みんなは訊夜に頼ってほしいって。
でも、もけど、もない。


みんなを頼ればいいの。

悩みがあるなら相談すればいいの。

巻き込むのを怖がっていては何も出来ないよ?
それに、訊夜のためならみんな、なんだってしてくれるよ?
迷惑だと思わないし、逆に巻き込んでほしいって思ってる。

だって、訊夜は大切な人だし、それに、仲間なんだから。
友達なんだから。
助けたいって思うのは当然のことでしょ?」