私に自己紹介したくないよね、普通。


赤髪「チッ…高村克Takamura Masaru。俺に近寄るな。」


そして、私を睨みつけながら言った赤髪で大の女嫌いが克。


ふーん…って、なんで私この5人を名前でしかも呼び捨てで呼んでるんだろ。

もしかして気付かぬうちに今日初めてあった彼らを認めている?

いやそれはないか…そう思いたいけど、本当にそうなのかもしれない。

あー頭がごちゃごちゃしてきた。


混乱した頭を落ち着かせるため、頭を左右に振ると…彼らの視線が私に集まっていることに気付いた。


瑞希「……。」


な、何?
私にも自己紹介をしろと?

…5人はしてくれたのに私がしないのは非常識か。
仕方がない。
5人のことはどうでも良いけど、礼儀がない女とは思われたくない。


瑞希「私は斎藤瑞希。」


“よろしく“なんて言わない。
寧ろこいつ等とはもう関わりたくない。