一旦間をあけ、息を吐くと、もう1度口を開いた。


訊夜「短くて1年。
長くてずっと。」


ずっと…。

ずっとって、もう日本には帰ってこないってことか…。


予想はしてたけど、


訊夜「親父がどれほど向こうの病院を気に入るかで決まるな。」


瑞希「なんで訊夜まで行かなきゃいけないの?」


やっぱりショックで、頭がついてこない。
頭が全く働かない。


このことを受け止めている訊夜は大人だな。


訊夜「出来れば俺は行きたくない。

でもそれは無理なんだ。


前に言ったろ?俺は昔から医者になれって言われてきたって。」