リビングのドアを少しだけあけ、中を見回す。

中には誰もいなくて電気もついてない。


おばあちゃんがいないことに安心した訊夜は中に入った。


冷蔵庫の中を見て食材を探す。


昼間は汗が出るほど暑いが夜は結構冷え込むため、身体がブルッと震えた。


訊夜「寒っ!」


両腕をさすりながら何か温かいものを飲もうと湯を沸かした。


ブクブクブクと沸騰してきたとき、


「何やってんだい。」


後ろから掛けられたら声。


ビクッと肩を揺らし、恐る恐る振り返った訊夜。

その視線の先には青筋をたてたおばあちゃんが立っていた。