「唐沢宏人Karasawa Hiroto。」


私の問いにすぐに答えたのは総長。


それに反応したのは4人。


「唐沢、?」


「捺希の名前も確か唐沢だったような…。」


「え?どういうこと?」


「もしかして、兄弟?」


瑞希「そう、その通り。宏人は捺希の実の兄。一緒に歩いていたのは、元気のない捺希を宏人が遊びに誘ったから。」


宏人は捺希の今の状況を全部知っていた。

でも、助けることが出来ないのは、両親に脅されていたから。

“捺希のことを助けたら、今度は宏人の族も潰すわよ。”