瑞希side
「……て…ね…おき…よ!」
体を揺すぶられる。
「起きてよ!」
起きてるよ。
心の中で答えるものの相手に伝わるはずもなく。
「斎藤!ねーねー!」
うっさいな!
瑞希「起きたから、黙って!」
「あー!起きた!湊ー!起きたよ!!」
湊?
誰?
つか、君誰?
青髪「やっと起きたか。単刀直入に聞く。あのドアを壊したのはお前か?」
そこにいたのはあのアイドルグループだった。
まだ完全に覚醒しきれていない頭でも本当の事をいったら後々めんどくさいことになることは予想できた。
…惚けるしかないよね。
瑞希「知らない。すでにドアは壊れていた。」
緑髪「そんなのありえません。」
瞬時に考えた言葉をあっさり否定されてしまった。
結構良いこと言ったと思ったのにな。残念。

