斗真は眉を下げ困った顔をしながら璃亜を連れて受付に向かった。


瑞希「ねぇ、どうしてそんなに機嫌が悪いわけ?」


私は訊夜の隣に腰を下ろした後、朝からずっと気になっていたことを聞いた。


訊夜「………。」


私が気付いてたと思ってなかったのだろう、驚いているのが顔を見れば分かる。


気まずそうに頭をかきながら少し下を向く訊夜。


それは言いたくないことか、言いづらいことを聞かれたときによくする癖。

言いたくないなら言わなくて良い。

でも、元々自分のことを口に出さない人だから少し心配なだけ。