首をすぼめ謝る私の頭をポンポンと軽く叩いたのは、斗真。


璃亜からの目線を感じながらゆっくり顔を上げれば、目に飛び込んできたのは斗真の微笑み。


斗真「入院してる人の名前が分かんなかったら意味ないなと思って、念のために調べてきたから大丈夫。」


璃亜「さっすが斗真!」


斗真の言葉を聞き、私はホッと安堵のため息を吐いた。


テンションが高い璃亜を訊夜は無言で睨む。


訊夜の目に気付いた璃亜は逃れるように斗真の背中に隠れた。

訊夜は1つ、舌打ちを打つと近くにあったいすにドカッと座った。