飽きたっていうのもそうだけど、本当の理由は酔ってしまったから。


紗檻「そうね、もう帰ろうか。」


訊夜「あぁ、ここにいてもやること無いしな。瑞希もそろそろ限界っぽいし。」


紗檻も笑いながら頷き出口に一直線に向かう。


「ありがとうございました!!」


笑顔で頭を下げている人を素通りする2人。

悪いなぁなんて思いながら、頭を上げた女性に笑顔を向けながら2人のあとをついていく。



駅前の店でお腹一杯にさせると訊夜は私と紗檻を家まで送ってくれた。


1人で帰れるって言ってるのに心配だからって。


きっと朝のこと知ってんだろうな。

私と璃亜が追いかけられたってこと。