克「いや?なんとなく。で?いねぇの?」

瑞希「いないよ。」


私が答えると、


克「あっそ。」


つまんなそうに言った。


初恋もまだ。

だから、恋なんてしたことがない。

恋をしたいとも思わない。



克「あとさ、瑞希って…桜蝶の総長?」


え?


瑞希「そのことについては明日話すから。」


そう言ったのに、


克「てか、総長だよな?だって俺みたし。」


まだ話を続ける克。

怖くて克の顔が見れない。

下を向き、拳を固く握る。


震える唇で


瑞希「みたって…な…にを?」


克「桜蝶の幹部のバイクに乗ってるところ。」


え?

みてたの?

見られてたんだ。