白いタオルが父さんの血で赤に染まっていく。
止血を始めてから5分が経過したとき、やっと父さんの血が止まった。
タイミングよく、救急車が来て、父さんは病院に運ばれた。
父さんが乗っている救急車に俺も乗り、病院に行った。
いつの間にか、男と母さんが消えていた。
病院に着き、緊急手術が行われた。
手術は見事成功。
奇跡的に助かった。
でも、父さんは目を覚まさなかった。
面会時間が過ぎ、病院からでた。
幾宛もなく街をブラブラと歩いた。
全身血だらけの俺を怪しげに見る町の人。
察でも呼ばれたら…と思い俺は桜の家に向かった。

