私は怪力女の手を取り、
瑞希「大丈夫ですか?」
声をかけた。
「触んないでよ。」
しかし、怪力女は私の手を振り払い、公園から出て行った。
振り払われた手の手首をもう片方の手で包み込み、怪力女が出て行った公園の出入り口を眺めていた。
克「大丈夫、か…?」
心配そうに私の顔を覗き込みながら聞いてきた。
瑞希「うん…。大丈夫。」
克「……。」
まだ、心配そうに見てくる克。
瑞希「大丈夫だって!」
満面の笑みで言った私。
克はほっとした顔をして、「ベンチに座ってて。」とベンチを指差しながら言った。
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