私が頭を下げると、璃亜が慌てて私の隣にきて、私同様頭を下げた。


斗真「2人とも顔を上げて?ケガしてない?」


頭をあげると、もう誰も笑ってはいなかった。


璃亜と私は同時に頷く。


斗真「良かった。」


斗真は璃亜の縄を解いた。


すると、湊がやってきて、縄を解いてくれた。


自由になった手を見てみると、薄紫色になっていた。

手首を一回転させて、目線を湊に移す。


瑞希「ありがとう!」


満面の笑みでお礼を言うと、湊は微笑んだ。


璃亜の方を見てみると、やはり手首にくっきりと縄の跡が残っていて、薄紫色だった。