今にも閉じそうな目を擦りながらリビングへと向かう。


瑞希「おはよ…うおっ!」


リビングのドアを開けると前から誰かが抱きついてきた。

寝ぼけているからか避けることが出来なかった。

毎朝のように抱きついてくる奴に呆れながら、スネを思いっきり蹴る。


「痛っ!」


抱きついてきたのは、親父。
結構痛かったようで、蹴った場所を手で押さえながら、涙目で見てきた。


瑞希「いきなり抱きついてくんな。
キモイ。ウザイ。」


父「ひどい…もう瑞希なんて知らない!フン!」


「フン!」とか言ってすねてる奴なんかスルーして、朝ご飯を食べよう。


何故か私に向かってくる親父の手をヒョイと交わすと、親父の手は空回り。