‘男’は私の方に歩き始めた。


人形のような目を睨み続ける。


‘男’が私の目の前にきた。


ゆっくり拳を振り上げる。


璃亜「止めてーーーーーーーーーー!!」


その光景を目にした璃亜が叫んだ。


覚悟を決め、目を閉じる


璃亜「いやーーーーーーーーーー!!」


‘男’の拳が私めがけて振り落とされたとき、


「やめろー――――――!」


怒鳴り声が聞こえた。

安心する声、うっすらと目を開け、声の主を確かめる。



その声は、今まで何度も聞いてきた声。


瑞希「訊夜。」


掠れた声で呟く。


訊夜の後から斗真、和馬、羽留が入ってきた。


瑞希「…え?」


その次に入ってきた人物を見て、体が驚きで固まる。