仲間が倒れた男に近寄り、声をかけたが応答がない。
気絶したようだ。
「お、おいっ!てめぇーー!」
倒れていた男に話しかけていた仲間が殴りかかってくる。
拳を避け、
「な…、カハッ。」
がら空きのわき腹をけった。
両手でわき腹を押さえ、しゃがみ込んだまま動かなくなった。
残り後2人。
「なかなかやるじゃん。」
仲間の1人がポツリと呟く。
「ただの守られているだけの姫じゃないんだな。」
もう1人の仲間が言った。
こっちを見ている目は、
驚き、悲しみ、尊敬、……
様々な感情が混ざり合ったものだった。
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