璃亜『もしもしっ!?』
携帯から聞こえてきた声は、
『俺だけど。』
璃亜『斗真?』
斗真『あぁ。』
斗真だった。
どうしたんだろう、こんな時間に……。
璃亜『どうしたの?』
斗真『瑞希が今どこにいるかしらねぇか?』
え?瑞希?
璃亜『知らないよ?』
斗真『そ…そうか。悪いなこんな時間に。じゃあ…』
私の答えに残念そうに返事をする。
璃亜『待って!瑞希がどうしたの?何かあったの?』
“瑞希を知らないか”ってことは、瑞希がいないってこと?
璃亜『もしかして、瑞希がいないの?』
心臓が変な音をたてる。

