紗檻の方を見ると、紗檻も私をみてて、あきれた様子。

那由華は意地っ張りで素直じゃないからな…。
それが原因で喧嘩がおきるんだよね…。


璃亜「好きでもなく、嫌いでもないってことは普通ってこと?」


首を傾げた私に那由華は頷いた。


紗檻「そんな中途半端な気持ちで付き合ってんの?」


那由華「そ、そんなわけ…!」


「好きでもねぇのに付き合ってんのかよ。」


どこからか聞こえてきた声。

低く怒りを含んでいるような声。

この声って…………………。


聞き覚えがあり、周りをキョロキョロと見渡すと、そこにいたのは…。


やっぱり勇磨君だった。