幹部室を出て、階段を降りる。


周りをみてみると龍王の下っ端は片付けをしている最中だった。


大きな怪我をしている人はいなさそうだ。


それに安心した私は止めていた息をゆっくり吐いた。


抗戦が終わって結構たっているのか、片付けはほぼ終わっていた。


が、今はみんなの手が止まっていて目をこれでもかってぐらい開け、私たちを見ている。


それもそうか…。


倒したはずの敵の総長たちに龍姫が捕まっているんだから。


訳が分からないって顔してる人もいれば、
悔しそうに下唇をかんでいる人もいる。



そんな顔しないでよ。
私は大丈夫だから。
そんな意味を込めて、みんなに微笑む。