そう言い、私の腕を掴む‘男’。


‘男’は私を立たせ引っ張る。


仲間4人の所まで引っ張ると、仲間たちの方ではなくドアの方を向かせられた。


今にも倒れそうな私の体。

私の腕を放し、脇に手を入れた‘男’。

仲間2人はどこから出てきたのかわからないロープで私の手首を縛り始め、

1人は私の首にナイフを近付けた。

もう1人は暇なようで、男の金属バットを片手に持ちウロウロしている。




――バン


手首が縛り終えると同時に扉が開いた。