そのまま誰一人口を開かず、重たい沈黙が流れた。


この空気に耐えきれなくなったのか、璃亜は帰る支度を始めた。

それに気付いた斗真が、


斗真「帰るのか？送る。」


と言い、バイクのキーを持ち璃亜と幹部室を出て行った。


と、同時にいきなり訊夜が立ち上がり、私の顔を見て


訊夜「もう遅いから瑞希も帰れ。送る。」


瑞希「ありがとう。」


乱暴にドアを開け出て行った訊夜の後に続き私も幹部室から出た。


１階に降りると、まだみんなは帰っていなかった。

しかし、誰一人私達に気付いてないようだ。


宇深「瑞希と璃亜！」


蒼空と話していた宇深が気付いたらしく、嬉しそうに私の名前と斗真の隣にいる璃亜の名前を呼んだ。