和馬「なに言ってんだ?とうとう頭イカれたか?」


羽留「イカレてないよ!」


「もー。」と少し怒りながら、私から離れた。


訊夜「なぁ、羽留。お前自分でなに言ってるか分かってんのか?」


羽留「分かってるよ!!でも、それしか姫を断る方法がないじゃん!」


低い声で問いかけた訊夜に涙目の羽留が答えた。


羽留「それにいつかバレると思うよ?絶対。
だっていつまでも黙っておくなんて事出来る訳ないじゃん!

だったら先にいっておいた方がよくない?」


それは分かってるけど。
龍王にはいつか言うけど。
今じゃないというか、何というか…。


やっぱりタイミングがね!


羽留「タイミングなんて関係ないからね?」


…。
何で分かったの?
今のは絶対声に出してないからね?


羽留「瑞希が言いそうなことくらい分かるから。」


あーそうですかー。
そんなに分かりやすいかな?私。


でもな、姫になったばっかりだしやめるのはな…。


それに、龍王は…そこまで居心地が悪くないと言うか…。
やめるのは悲しいし寂しい、んだよね。


出来ればやめたくない。


でもこのままっていうのは難しいよね。