何が?
私の頭の中が?だらけなのに気付いたのか、訊夜が具体的に聞いてきた。


訊夜「そのまま姫を続けるのか?それともやめんのか?」


瑞希「暫く続けようかなと…断る理由がないしね。」


羽留「ある!」


瑞希「つっ…!」


抱きついている状態のまま、いきなり大声を出すので耳に激痛が走った。
それと同時に私を抱きしめる力も強くなり一瞬息が出来なかった。

痛みで顔が歪んでいるのか、和馬が心配した様子で聞いてきた。


和馬「瑞希!大丈夫か?おい、羽留。瑞希の耳元ででっけぇ声出すなよ。」


和馬に怒られシュンとなった羽留が謝ってきた。

すぐに力が弱まり、安心した私は羽留にすこし寄りかかった。


し、死ぬかと思った。


羽留「ごめんね。」